アトピー性皮膚炎に効果がある乳酸菌

アトピー性皮膚炎の症状緩和に乳酸菌が効果があると言われていますが、乳酸菌は数千種類もあり性質も多様で乳酸菌ごとに“得意な分野”があることをご存知ですか?

たくさんの乳酸菌の中でも研究の結果でアトピー性皮膚炎やアレルギー症状の緩和に効果がある乳酸菌とそうではないものがあります。このページではアトピー性皮膚炎への効果が示唆されている乳酸菌をまとめてみました乳酸菌選びの参考にしてください。

なお人によって腸内細菌のバランスや働き方は異なるため同じ乳酸菌を摂っても実感の仕方は異なります。自分に合った乳酸菌のサプリメントは短期間で違いが現れるので、いくつかの乳酸菌を1ヶ月ほど飲んでみて実感できるかどうかを確かめることがおすすめです。

1.ビフィズス菌LKM512

成人のアトピー患者がLKM512を含むヨーグルトを4週間摂取したところ痒みが改善しました。このような変化のポイントは“ポリアミン”という細胞内の物質にあるようです。

成人アトピー患者は腸内のポリアミン濃度が低いことがわかっていますが、LKM512を含むヨーグルトの摂取で腸内細菌叢が変動しポリアミン濃度が上昇しました。ポリアミン濃度の上昇により腸管バリア機能が回復し抗原・微生物(アレルゲン)に対する防御機能が改善したと考えられます。

参考:松本光晴 プロバイオティクスLKM512菌株による成人型アトピー性皮膚炎軽減効果

ビフィズス菌LKM512が含まれるサプリメント


2.クレモリス菌FC株

健康な高齢者を対象にした研究では、クレモリス菌FC株を含む発酵乳を摂取することで免疫に関係するNK細胞が活性化しアレルギーの発症と関連するIgEの血中レベルは低下しました。

また、アトピー性皮膚炎を発症させたマウスにクレモリス菌FC株を発酵させたヨーグルトを摂取させたところアトピー性皮膚炎の症状が緩和しました。他の5種類の乳酸菌を発酵させたヨーグルトでは同様の効果はみられませんでした。

参考:フジッコ株式会社と静岡県立大学薬学部の共同研究(1,2)

クレモリス菌FC株が含まれるサプリメント


3.HK L-137

アトピー患者(平均31歳)が乳酸菌加熱死菌体(HK L-137)を含む食品を摂取したところでIgE抗体(アレルギー発症の引き金)が低下しました。また患者が自覚する痒みの程度が改善した人もいました。アレルギーモデルマウスを使った実験でも同様の結果が示されています。

HK L-137の細胞壁にはリポテイコ酸という壁の外に伸びた成分がたくさんあることがわかっており、小腸に到達したときに免疫細胞を刺激し免疫力が高められます。

参考:乳酸菌加熱死菌体を添加したニゲロオリゴ糖液糖摂取がアトピー性皮膚炎患者の皮膚症状と免疫機能に及ぼす影響

HK L-137が含まれるサプリメント


4.K-2乳酸菌

お米のお菓子で有名な亀田製菓が酒粕から発見した植物性乳酸菌。アトピー性皮膚炎を発症させたモデルマウスにK-2乳酸菌を60日間摂取させたところ症状が改善しました。また軽〜中程度のアトピー患者が12週間にK-2乳酸菌を100g摂取したところ皮膚症状の緩和が見られました。

参考:植物性乳酸菌「K-2」抗アレルギー効果を確認

K-2乳酸菌が含まれるサプリメント

アトピー性皮膚炎でお悩みの方は乳酸菌を摂取して腸内環境を整えてみると症状が緩和するかもしれません。腸内環境の良い・悪いは腸内細菌のバランスで決まります。乳酸菌の摂取により腸内細菌のバランスを整える効果が期待できます。